第11回(2022年度)しまね小中学生新聞コンクール

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160校から力作5964点のご応募ありがとうございました!

 2022年度に開催した第11回しまね小中学生新聞コンクール「あなたの『今』を記録しよう!」には、島根県内160校から5964点のオリジナル新聞が寄せられました。新たに始めた「第1回しまね高校生新聞記事感想文コンクール」にも5校から91編の応募がありました。小中学生はコロナ禍での新聞作りも3度目。取材に制約がある中で、身近な疑問や社会課題について考えをまとめ、それぞれの「今」を切り取った新聞が集まりました。高校生からは記事から考えを深め、視野を広げたことが記された文章が届きました。小中学生各学年の上位作品、学校賞受賞校、高校生の入賞作を紹介します。

〈審査委員長講評〉

島根県NIE推進協議会顧問

有馬毅一郎島根大名誉教授


学校ぐるみの取り組み有効


 本年度は第11回。10年を超えるコンクールの歩みから見えてきたことがあります。

 この3年間はコロナ禍の影響から応募数の減少が見られましたが、直前まで1万人を超える参加があり、広がりが見られるようになってきています。学校教育の中で「新聞作り」を生かすことの意義が認められてきていると言えるでしょう。

 特にコロナ禍でも実践し続けた学校の作品には、積み上げや継続性の効果が認められます。また、一部の学年だけよりも、学校ぐるみで取り組んでいる場合の方が、年を追って作品レベルの向上や深まりが見られ、有効性が高いことを示唆しています。

 小学校低学年は作品は少ないですが、この時期の子どもらしい興味、関心や感性の発露、表現し伝える喜び、作った成就感などが後の基礎となることが強く感じられ、無視できません。

 中学年から高学年にかけては、学校での共同学習のほかにも個人的な地域への関心の広がりが出てくることが特徴で、学年が進むにつれて作品の深まりや進化も顕著です。

 中学生になると学校ごとの指導の特色も作品に表面化します。生徒が自ら新聞紙上や展示などから新聞作りの情報に接するようにもなります。高度なレベルの作品に驚かされることが多くなります。一方、作品作りの形式化、固定化には注意が必要です。

 これからはそれぞれの個性や創意にあふれた伸び伸びとした新聞作りの世界が広がっていくことを祈りたいと思います。

<各学年の優秀作品と学校賞受賞校>

◆小学1年生の部
◆小学2年生の部
◆小学3年生の部
◆小学4年生の部
◆小学5年生の部
◆小学6年生の部
◆中学1年生の部
◆中学2年生の部
◆中学3年生の部

◆学校賞