第12回(2023年度)しまね小中学生新聞コンクール

 「伝えたい」が詰まった一枚

147校から力作5711点のご応募ありがとうございました!

 第12回しまね小中学生新聞コンクールは、「『伝えたい!』を見つけよう」をキャッチフレーズに開催しました。学校での勉強や体験、日常生活の中で見つけた「伝えたい」が詰まった手作り新聞が、島根県内の小中学校147校から5711点寄せられました。第2回しまね高校生新聞記事感想文コンクールにも86編の応募がありました。小中学生各学年の上位作品、学校賞受賞校、高校生の入賞作を紹介します。

〈審査委員長講評〉

島根県NIE推進協議会顧問

有馬毅一郎島根大名誉教授


手作りの過程が力育む


 応募作品に目を通すと、新聞作りが多くの児童生徒の中に浸透し、レベルも高くなったことを感じます。それぞれがもう一歩、磨きをかける時期に来ているようです。

 新聞作りの学習は、これからを生きる子どもたちに必要な「情報活用能力」の育成につながります。生活や社会に関心を持つ▽情報を集め、調べる▽足を運び、人や現場に接する-。新聞作りのこれらの過程が意味を持ちます。集めた情報を紙面にする作業も発信力や表現力を育みます。

 第1回から審査に携わる中で感じた新聞作りで大事なことを書いてみます。

 ☆手作り新聞です。「自力で」「創意工夫」することが大切。今の自分の力より、もう一歩磨きをかけてみよう。

 ☆その人らしさ、その学年らしさ、個性が紙面に出ていることが大事。自分を出して作り上げよう。

 ☆良い紙面には活動や制作を「楽しんでいる」様子がにじんでいます。新聞作りを楽しむ、面白がる、夢中になることを大事にしよう。

 ☆新聞作りは個人プレーになりがちです。上の学年ほど、制作の過程で友達と批評し合うなどの共同作業の時間を設けるとよりよい新聞を生むでしょう。一緒に作ることで「読み手」の視点も育ちます。

 ☆たった一枚の新聞でも作るには大変な時間と労力を要します。その頑張り、集中力をどう支え、伸ばすか。周囲の大人は留意しましょう。

<各学年の優秀作品と学校賞受賞校>

◆小学1年生の部
◆小学2年生の部
◆小学3年生の部
◆小学4年生の部
◆小学5年生の部
◆小学6年生の部
◆中学1年生の部
◆中学2年生の部
◆中学3年生の部

◆学校賞