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津和野町が定住住宅整備/子育て世帯向け5団地25戸/25年で無償譲渡/来年度から5カ年計画
津和野町は31日の町議会全員協議会で、40歳未満の子育て世帯の定住を促す住宅建設計画を明らかにした。月額3万円の家賃で、居住後25年過ぎた世帯に土地と建物を無償譲渡する。持続可能なまちづくりに向け、若者人口の増加、定住を念頭に置いて地域活性化を図る。
2010年の国勢調査で町の5年間の人口減少率は11・4%で県内ワースト。少子高齢化も進行する中、町が喫緊の課題に位置づける定住対策の一環として打ち出した。
計画「つわの暮らし推進住宅整備事業」では、民有地を買収し木造平屋(1戸当たり宅地面積400平方メートル、床面積95平方メートル)の定住住宅を1団地に原則5戸、5団地で計25戸を建設。14年度から5カ年で整備予定で、約5億円の財源には過疎債を充てる。
入居は原則40歳未満の夫婦、同居親族に小学生以下の子どもがいることなどが条件で、U・Iターン者を優先。間取りは町が提示する複数のパターンから選定可能で、家賃は子どもの人数により3万円から減額する。
建設地は、公民館単位でつくる住民組織「まちづくり委員会」(12地域)による候補地選定、地権者との調整に基づき、年齢層や町営住宅の有無など地域バランスを勘案して決定。手続きや入居者のサポートを行う相談員を設置する。
津和野町が参考にした美郷町の取り組みでは、07年度から6団地計31戸を建設し、すべて入居済み(13年5月23日現在)。移り住んだ31世帯140人のうち、町外からの転入は15世帯66人と実績を挙げている。
町は14日開会の6月定例町議会に土地取得費などを盛り込んだ補正予算案を提出。住民との意見交換会、土地の買収・造成、条例制定を経て15年1月からの入居開始を目指す。
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