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シャープ/堺の太陽電池工場稼働/「薄膜型」生産/発電所向けに供給

 シャープは29日、堺市に建設した太陽電池工場を稼働させた。需要拡大が見込まれる海外の大規模太陽光発電所向けを中心に、材料のシリコンの量が少なくて済みコスト競争力が高い「薄膜型」を生産する。

 年間160メガワット体制で生産を開始し、4月中旬から出荷を始める。今後需要動向を見ながら、480メガワット体制まで引き上げる。投資額は480メガワットの製造設備と建屋で約720億円。工場は千メガワット程度まで増強が可能という。当初は480メガワット体制でスタート予定だったが、世界同時不況による需要後退の影響を受けた。

 生産する薄膜型は、住宅向けとして一般的な結晶型と比べて太陽光エネルギーを電力に変換する効率は3分の2程度の約10%と低い。ただ、シリコンが約100分の1で済み工程も短い。また温度上昇に強く、気温が高い地域の大規模発電所などに向いているとされる。

 シャープは、葛城工場(奈良県葛城市)で薄膜型を160メガワット体制で生産している。またイタリアの電力大手などと合弁で薄膜型の生産を2011年から同国で開始することを決めるなど、需要拡大が確実な太陽電池の事業を拡大している。

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