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09/10/28知っておきたい税制・制度住まいの情報ホーム

知っておきたい税制・制度をご紹介します。

防犯推進住宅/基準30項目ローン優遇も

防犯推進住宅
防犯推進住宅で必要な格子が設置された窓を示す島根県警職員=松江市内

Q/
 空き巣被害などへの対策を高めた「防犯推進住宅」という名前を聞きます。認定を受けると、住宅ローンの金利優遇措置が受けられるとのことですが、どうすれば登録できますか。

A/
 防犯推進住宅は、犯罪被害を抑止するための基準を満たすと登録できます。島根県警や県建築士会、県建設業協会など、15機関でつくる防犯推進住宅普及連絡会が点検し、登録を決めます。

 

Q/
 登録の要件はなんですか。

A/
 住宅の外周や玄関扉、勝手口、窓について、約30項目の基準をクリアする必要があります。

 外周では、フェンスが設置されるとともに、敷地内の見通しが確保され、敷地には、倉庫やカーポートなどが、2階への侵入経路とならないように設置されていなければなりません。

 玄関ドアはツーロック式で、ピッキングやサムターン回しなど侵入窃盗への対策が必要です。1階の掃き出し窓は、防犯ガラスを使用し、高窓は、面格子が設置されているなど、侵入犯罪を許さない住宅が基準です。

Q/
 登録への流れはどうなっていますか。

A/
 新築やリフォームの際、申請書や地図、基準確認シートを事務局の県警に提出します。住宅が完成すると、連絡会の点検担当者が訪問して、防犯対策を点検。基準を満たせば防犯推進住宅として登録し、通知書や玄関にはるステッカーを交付します。

 基準を満たさない場合でも、不備な部分を改善すれば、再申請が可能ということです。

Q/
 金利の優遇はどのようになっていますか。

A/
 松江市の会社員男性(25)がこのほど、第1号の登録を受けました。男性の家は、玄関の鍵は2カ所付き、1階の窓には格子が設置されるなど、防犯に配慮した設計になっています。男性は「登録を受け、外出する際も安心感がある」と話しています。申請も現在、1件あるとのことです。

 島根県内では、住宅の窃盗被害382件のうち、鍵を掛けないで窃盗の被害に遭った割合が、昨年は88・2%と、全国ワースト1位でした。県警は、住宅の建設時から盗難への注意を図り、防犯意識を高めてもらうことを目指しています。

 防犯推進住宅への問い合わせは、県警生活安全企画課安全まちづくり推進室、電話0852(26)0110。

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