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杉の一枚板を使ったキッチンカウンター
この夏オープンの広々とした展示場ブースで木をふんだんに使った木造建築の魅力を味わう
今夏の新社屋竣工に伴い、事務所2階部に誕生した「大廣建設」展示場ブース。広々とした展示と商談のスペースとしてだけでなく、木造建築ならではの素材感を生かした、温かみあふれる「癒やしの空間」的な見どころをレポートする。
素材感をありのままに見せる木造建築の魅力満載スペース
伝統的な和風建築から、洒脱なデザイナーズ物件まで、あらゆるスタイルの住宅を高い建築技術で世に送り出す「大廣建設」。新社屋の2階に誕生した展示場ブースは、同社の技術力を駆使した、木造建築の質感・素材感を存分に味わう「癒やしの空間」をコンセプトに据える。
とりわけ、特殊な材質や高価なものではなく、ごく一般的な木材ですべてが仕上げてあるのが、展示ブース全体の特徴。
塩田社長いわく「展示だからと気取るのではなく、木造建築本来のあり方をお客さまに見てもらうため」とのことだが、それとは別に、一般的な木材だからこそ分かり得る同社の技術力を自分の目や手で確認できるのも大きい。
また、約90㎡という広いフロアの空調等すべての電力を自前の太陽光発電でまかなう、断熱にも優れた空間自体の快適性も体感できる。
各部にさまざまな建築手法を配置直に見て触って家づくりに役立てる
注目ポイントは、素材と施工のあらゆる組み合わせを一つの空間の中で違和感なく見せること。無垢杉の床に、あらわしの梁はベイマツ。高い天井には県産杉、低い天井には塗装加工した杉と、それぞれの見せ場を配置。柱にはあらわしの筋交いに、塗壁と合わせた筋交いと、大胆と繊細の技違いも見ることができる。
さらに壁も、塗壁(珪藻土)から、ペンキ塗装、クロス貼り、さらに調湿タイル壁が各所に施され、それぞれの良さを紹介している。
水回りの建具も見どころで、無垢杉の赤と白の木肌を生かした引戸や格子窓に職人の細かい技術を確認できる。
その他、階段式のロフトや、防音性能も際立つフルオープン式サッシ、さらに商談テーブルに至るまで、徹底したこだわりを見せるのも、「現物を見て、質感を確かめながら、住まいについて語り合える場を提供したかった」と塩田社長。人と交わることで機能する。それがこの展示場ブースだ。