増改築プラザ松江HOMe No.16住宅情報紙HOMeホーム
しっかりとした計画を立てることが、将来、楽でキレイに生活できるコツです。新築・リフォームどちらにしても収納を間取りとともに考えておくことが大切ですね。
例えば、収納スペースの無い部屋を想像してみてください。物をしまう場所がなく、必要に応じてタンスや収納ケースなどを購入しなれければなりません。サイズ、形、色合いが一定せず、まとまりのない部屋になってしまいます。部屋もどんどん狭くなるでしょう。
そこで重要なのが「どこに何を収納するか?」を考えること。物の量や子どもたちの成長など将来を見据えて計画することも必要です。
ポイントは5つあります。
- 定位置を決めて物を増やさない。
- 「爪切りはリビングの引き出しの中」といったふうに物の置く場所を固定します。また、本など増えやすいものは、置く量を決め、一定量を超えたら納戸へ収納したり、処分したりするようにします。捨てられない場合は人に譲るのも方法です。
- 集中収納と各部屋収納を使い分ける
- リビング、洗面室、子ども室、寝室など各部屋に何を収納するか決めます。納戸や倉庫といった容量の多いスペースは家族全員で共有し、各部屋が物であふれないようにしましょう。
- 使用頻度にあわせた収納
- 「よく使うものは使いやすい場所に」が鉄則。棚や引き出しに収納するときも使うものはスッと手が届く範囲内に配置するようにしましょう。
- ものの大きさに合わせた収納
- 押入れに細々した物を入れると奥の物が取り出しにくくなり、デッドスペースとなってします。食器棚なら、奥行きのないものが意外と重宝。なぜなら、奥にあるものが取り出しやすいうえ、無駄に数を増やさなくなります。
- 見せる収納
- 物を置く位置を考えることが重要です。オーブンレンジや炊飯器など置いて使用する家電品は収納計画の段階でレイアウトを決めます。すると、それに関係する小物の収納位置がおのずと見えてきます。
どの部屋に何を収納するか「住空間の収納リスト」を作成すると考えがまとまりやすくなります。
アドバイスをするなら、「リビング」は大小様々なものがあり一番難しいので、綿密な収納計画が必要です。「ダイニング・キッチン」は、機能的・快適・清潔を重視しましょう。「浴室」は洗剤やブラシが見えるとリラックスできません。別な場所に収納しましょう。トイレも同様です。
「寝室」にはウォークインクローゼットがあると便利です。貴重品を置くことも多いので上手に収納しましょう。「子ども部屋」は子どもの成長によって物が変わります。後々のことを考え、固定しない置き家具が使いやすいでしょう。
岩成 智子(いわなり ともこ)
室内装飾の会社や水回り商品のショールームなどインテリア関係の仕事を経て、2001年、Felice(フェリーチェ)を設立。個人入札本部サブ・プランナーも務める。街の専門家を探せるサイト「マイベストプロ山陰」にトキメキ♪インテリアのプロとして参加している。
取得資格/インテリアコーディネーター、カラーコーディネーター、キッチンスペシャリストほか
[Feliceインテリアコーディネーター事務所]
出雲市灘分町56-10 TEL 0853-25-7798
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