しまねの地域包括ケア

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なぜ必要なの?

社会保障制度改革で「地域完結型」の医療へシフト

 地域包括ケアシステムが必要になる背景には、人口減少と高齢化の中で、増え続ける社会保障費をどう賄っていくかという課題があり、国の社会保障制度改革により、システム全体を見直す必要が出たことだ。25年には全国で75歳以上が759万人増え(10年比)、島根は15・5%増の13万7000人となる。医療費などの増大は確実だ。
 加えて医師の都市部偏在による地方の医師不足があり、特に地方では従来の病院を中心にした病院完結型の医療システムでは対応が難しくなってきたのも一因だ。そこで示されたのが、医療と介護の連携を強化し、高齢者医療を在宅を中心とする地域で提供し、地域完結型で多様なサービスが受けられる仕組みだ。
 高齢者が安心して在宅療養できるようにするためには、医療、介護分野の連携や人材確保、施設整備が不可欠なほか、地域で高齢者を見守り、共に支え合う「互助」の考え方も大事な要素になってくる。
   県が14年度行ったアンケート調査によると「自宅での療養を希望」する人が6割を占める一方で「家族には迷惑を掛けたくない」という声も多かった。私たちも元気な時から「自分がどういった最期を迎えたいのか」を考え、本人の願いを家族と共有できる関係を築いておくことも重要になってくる。

島根県の推計人口

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